2022年夏、燃油サーチャージが高騰!マイルでハワイは保留?

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悩める旅人

燃油サーチャージが高騰してるってニュースを見たんですが、関係ありますか?

先輩陸マイラー

そうだね。
特典航空券を利用する人には、特にイタい話だよ。

2022年に入ってから高騰が続いていた燃油サーチャージが、6月には史上最高値を更新しました。

しかも悪いことに、8月分からは更に値上がりすることが決まっています。

国際線の航空券発券時に課される燃油サーチャージは、航空券とは別で必要になる運賃。

なので、燃油サーチャージが高くなるということは、そのまま旅費も高くなることを意味するんです。

そこで本記事では、2022年の燃油サーチャージ動向と特典航空券への影響について、考えてみました。

貯めたマイルで海外旅行に行くこと、特にハワイ旅行を検討中の場合は参考になるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

それでは、早速いきましょう。

目次

燃油サーチャージとは?

燃油サーチャージとは、燃料である石油の価格に追随する、運賃とは別で徴収される料金のことで、燃油特別付加運賃とも呼ばれます。

ジェット燃料価格の急激な変動により、運航する燃料代が賄えない事態に対応する措置として設定され、旅客機には2005年から導入。

日本発の航空券の場合は、シンガポールのケロシン系ジェット燃料の2カ月分の平均価格を算出し、その金額をもとに算出期間の4カ月後の燃油サーチャージが決まります。

ジェット燃料の価格変動に影響を受けるので、ジェット燃料価格が上がれば燃油サーチャージも高くなりますし、下がれば燃油サーチャージも安くなります。

実際、過去には、原油価格の大幅な下落により、燃油サーチャージが 0(ゼロ)になったことがあるんです。

2016年4月分から、対米ドルでの円安の進行により、2017年2月分で燃油サーチャージの徴収が復活するまでの10ヶ月間、燃油サーチャージが 0(ゼロ)でした。

その後、0(ゼロ)になったことは一度もないので、この間に海外旅行できた人はラッキーでしたね。

うらやましい限りです。

ところが、この燃油サーチャージ。じつは海外旅行の際に必ずかかる費用という訳でもありません。

一部の格安航空会社や旅行代理店では、燃油サーチャージ自体を徴収していなかったり、パッケージツアー代金自体に組み込まれている場合もあります。

要は、燃料の価格変動リスクを利用客に負担させるかどうかを、航空会社が選択できる制度なんです。

であれば、客側のワガママかもしれませんが、できれば大手の航空会社には負担して欲しいところです。

特典航空券と燃油サーチャージ

次に、特典航空券と燃油サーチャージの関係について、見てみましょう。

貯めたマイルを特典航空券と交換する場合は、燃油サーチャージがモロに旅費に影響します。

つまり、燃油サーチャージの価格変動が、そのまま旅費の増減になります。

一方、有償で航空券を購入する場合は、燃油サーチャージの影響が比較的小さいと言われています。

どういうことかと言うと、燃油サーチャージが上がった場合は、航空運賃そのものを引き下げることによって、航空券の総額に大きな変化がないように調整しているようです。

理由は、航空券価格が大幅に上がれば搭乗率が急に下がって、収益が確保できない可能性があるから。

この事は、『東洋経済ONLINE』の引用も参考にしてください。

有償航空券の場合、燃油サーチャージが引き上げられても、客にとっての支払い総額がそのままそっくり値上げになることは少ない。

運賃を大幅に引き上げれば、急激に搭乗率が下落し、結局は収益が維持できなくなるおそれがある。そのため、サーチャージを引き上げると同時に航空運賃そのものを引き下げ、大きな変化をもたせないようにするのが一般的だ。

だが、特典航空券の場合は、元々の航空券代が「ゼロ」なので、こうした弾力性を持たせることが不可能であり、燃油サーチャージの引き上げ分をそのまま上乗せするしかない。

燃油サーチャージも「狂乱的な値上げ」回避する技『マイレージの落とし穴』より引用

こうやって見てみると、特典航空券にとって、燃油サーチャージの高騰はとってもイタいですね。アイタタタ。

ANAでの日本~ハワイ線の場合

特典航空券を利用する際に、旅費の増減にモロに影響する燃油サーチャージ。

当ブログでは、マイルを貯めてハワイ旅行に行くことを目指しています。

なので、例として、ANAでの日本~ハワイ線の場合について、見てみましょう。

2022年7月7日にANAが発表した燃油付加運賃は、こちら。

ANA公式サイト「燃油特別付加運賃/航空保険特別料金について」より画像引用

2022年4月発券分からの推移は下の表です。

4月~5月発券分12,500円
6月~7月発券分23,800円
8月~9月発券分31,100円

絵に描いたような右肩上がりで、絶賛上昇中です。

ちなみに、これは片道の価格ですので、8月発券だと往復で62,200円、2人分で124,400円になります。

値段見ただけで、倒れそうですね。

ちなみにちなみに、格安航空券で探すと往復55,000〜というのがあるので、8月の燃油サーチャージだけで2人分の航空券が買えちゃいます。

もちろん、搭乗クラスが違ったりするので単純に比較はできませんが、そうなってくると、貯めたマイルを特典航空券に交換するメリットはないかもしれませんね。

逆に、こういった燃油サーチャージが高いときは、特典航空券に交換する人が少ないかもしれないので、競争の激しいハワイ路線ではチャンスという見方もできます。

高額な燃油サーチャージが許容できる場合は、この機会に思いきって交換するのも手です。

なお、僕は2022年8月〜9月発券分の31,100円で高い高いと騒いでますが、ANAの基準テーブルによると、まだまだ上があります。

今後の情勢によっては、更なる値上げの可能性もあるので、注意が必要です。

ANA燃油特別付加運賃 改定基準テーブルより画像引用

まとめ:あまりにも高過ぎて特典航空券のメリット無し。しばらくは様子見がベター!

本記事では、2022年の燃油サーチャージ動向と特典航空券への影響について、考えてみました。

最後に、もう一度まとめます。

燃油サーチャージとは、燃料である石油の価格に追随する、運賃とは別で徴収される料金です。

日本発の航空券の場合は、シンガポールのケロシン系ジェット燃料の2カ月分の平均価格を算出されます。

ジェット燃料の価格変動に影響を受けるので、ジェット燃料価格が上がれば燃油サーチャージも高くなりますし、下がれば燃油サーチャージも安くなります。

特典航空券の場合は、燃油サーチャージの価格変動が旅費の増減に直結しますが、有償航空券の場合は、燃油サーチャージの影響が比較的小さいです。

なぜかというと、燃油サーチャージが上がった場合は、航空運賃そのものを引き下げることによって、航空券の総額に大きな変化がないように調整しているから。

ANAでの日本~ハワイ線の場合、2022年8月〜9月発券分の燃油サーチャージ(片道)は31,100円なので、往復で62,200円、2人分で124,400円かかります。

以上を踏まえて、当ブログの見解はこちら。

燃油サーチャージがあまりにも高過ぎるので、特典航空券に交換するメリットはない。
しばらくは様子見がベター。

今後の石油価格、世界情勢、円相場によっては、更なる値上げの可能性もあるので、注意しておきましょう!

今回は以上です。

それでは、また。

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